基礎知識

メスティンで1合のお米を炊いてわかったこと

基礎知識

メスティンをゲットして、使い始めの儀式も終わったので、早速お米を炊いてみようと思います。使い始めの儀式については以下の記事を合わせてご確認ください。

(この記事は、2020年2月にblog.palette-works.comに記載したものを加筆修正したものです)

試すこと

今回試したいことは2つあります。以前の「でかいクッカーで少しのお米を炊いて分かったこと」の確認として、メスティンはソロのご飯を炊くのに適したサイズであることの検証と、自動でご飯を炊く道具選びについての検証です。

  • メスティンはソロサイズの飯盒として優れているか
  • メスティンで自動炊飯するときの道具選び

用意したもの

それぞれの検証に合わせて用意したものは以下の通りです

メスティンがソロサイズの飯盒として優れているか

  • トランギアのアルコールストーブ
  • トランギアの五徳
  • トランギアのメスティン

全てトランギアで揃えてみました

自動炊飯に向いている道具選び

  • エスビットのポケットストーブ
  • 100円均一の固形燃料

エスビット用の固形燃料は使わず、 汎用性が高い100円均一の固形燃料で試します。

トランギアの五徳って

トランギアの五徳(トライアングルグリッド)はトランギアのアルコールストーブ専用とのことです。切り込みのところに、アルコールストーブがぴったりフィットするので、引っ掛けて使うのかな?と思ってましたが(実際、モンベルではそのように展示されてた)、そうすると、五徳にかけた鍋でストーブの火口がふさがれてしまい、消火してしまいます。

トランギアのサイトの写真をみると、引っ掛けている様子もないので、普通に下において使うのが正解のようですね。

単純な3枚のステンレスプレートの組み合わせですが、しっかりと組立られていて、少し大きめのケトルでも安定して使えそうな製品です。

ところで、アルコールストーブと思ってましたが、アルコールバーナーというのが正式なんでしょうか。(トランギアのサイトにはアルコールバーナーと表記されていました)

水の量が分かりやすい

メスティンの特徴ともいえる、リベットの位置を基準にすると1合のお米を炊くのに必要な水の量が分かる。という点は、なるほどと思えるぐらいに分かりやすいです。日本の製品の場合は、メモリを書いてあったりしがちですが、メモリって意外と見づらいんですよね。キャンプで暗いときや、水平が保てない場所などでもリベットの位置は比較的分かりやすいと感じます。

缶詰も一緒に温める

メスティンでの炊飯には缶詰を一緒に温めるのがお作法のようで、おかずを温めることと、蓋に圧力をかけるという一石二鳥の役目があるようです。今回は、グリーンカレーを温めることにしました。

あまり高温になりすぎると、缶詰が破裂する恐れがありますので、少し開けた方が安全だろうと思いますが、今回は、温度を見ながら炊飯するので開けずにそのまま加熱しました。時折、温度を確かめて中身を振ってみたりしましたが、炊飯の熱程度であれば破裂する心配はなさそうです(試されるときは自己責任でお願いします)

アルコールストーブの燃焼時間

今回もアルコールストーブで20分になるように燃料を調節したつもりですが、30分近く燃焼していました。アルコールストーブの燃焼時間は、気温や風などの影響を受けやすいので、燃料の量を調整して燃焼時間をコントロースするのは中々難しいように感じます。マスターしたい。

20分経ったことを確認して、火からおろして蒸らしに入ります。

蒸らし

蒸らし時間は、10分。タオルに巻いてひっくり返してじっと待ってます。みそ汁を用意するのにちょうどいい時間ですね。今回は作ってませんけど。

他の記事でも書いていますが、ひっくり返したときに、そこをコンコンと叩くというやり方を見かけますが、あまり意味がないかと思います。昔、ベコベコになっている飯盒炊爨をよく見かけましたが、メスティンもアルミで柔らかいので、叩くとへこんだり、変形して蓋が開かなくなったりすると思います。

ご飯を動かしたいのであれば、メスティンを軽く振る程度で十分だと思います。

炊きあがり

炊き始めから30分で炊きあがりました。つやつやしていてキレイに炊けています。下の部分が若干茶色くなっていますが、オコゲにはなっていないです。お米に程よい水分が残っていて、少し柔らか目ですが、大きなクッカーで炊いたものとは比べ物にはならないですね。

100均一の固形燃料でやってみる

アルコールストーブを使った炊飯も手軽で失敗無く出来ることが分かったのですが、アルコールストーブは燃料の調整が難しいのと、燃料の持ち運びに気を遣うので、もっと手軽に出来る方法としてネットの記事によく紹介されている固形燃料での炊飯も試してみました。

固形燃料の燃焼時間は約15分

固形燃料の燃焼時間は、15分でした。アルコールストーブと比較して火力は弱そうですが、エスビットのポケットストーブとの距離感もちょうどよく、15分の炊飯時間でアルコールストーブでの炊飯と遜色ない仕上がりとなりました。

固形燃料も環境の影響を受けやすいので、風が強い冬の場合は、火力が足りない可能性も考えられます。

結果

メスティンを使って2回連続で炊飯しましたが、どちらも失敗無く簡単に炊飯することが出来ました。特に固形燃料を使った炊飯は、調理しているという感覚は全くないですね。旅館で一人用鍋を温めている感覚でした。

この方法での炊飯はアウトドアに限らず、自宅でも簡単にできるのでちょっと工夫すれば会社に米を持っていって昼休み中に中庭で炊飯して炊き立てご飯を食べることも出来そうです。(今度、こっそりやってみよう)

感想

メスティンはソロのクッカーとして使いやすいサイズであることが分かりました。焦げ付きもなく、洗いやすく、蓋の密閉度も高いので野外での炊飯でも失敗が少ないと思います。

燃料については、その時の持ち物や献立によると思いますが、単純にご飯を自動炊飯するのであれば、固形燃料の利用が簡単だと思います。

ただ、キャンプに合理性とか自動とかを求めていいのかはそれぞれのキャンプスタイルによると思いますので、それぞれのスタイルに合わせてお試しください。本当は、キャンプの焚火で炊飯したいのですが、キャンプに行く時間がないので、家で出来る実験としました。

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